エレベーターの非常止め装置の一種で、作動時停止力が急激に作用し、かご又はつり合いおもりをほとんど瞬時に停止させる。
従って作動時の衝撃が大きく、速度が45m/min以下の低速度のエレベーターにのみ使用が認められている。
作動原理は、代表的なローラ式の場合について示すと下図のとおりで、非常止めわくのテーパーの部分に、引上ロッドに連結されたローラがあり、調速機の作動とともに引き上げられローラがレールとの狭角部にくい込み、強力な停止力が発生する。
なお、早ぎき非常止めは、調速機を用いず、ロープの張力がなくなったことを検出して作動する方式のものもあり、スラックロープセーフテイと呼ばれる。
非常止め装置
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